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Canon  New  FD  Lens  Fun

New FD レンズとは、

Canonが1979~1985年に製造・販売した一眼レフ用のマニュアルレンズです。

あの時代のレンズ資産を活かし、性能を試してみたい。

そんな思いから、このサイトを運営しています。

▼0041 新緑の片知渓谷 3/3

LENS:NFD 50mm F1.4  CAMERA:SONY α7RⅡ

 片知渓谷の写真は、カメラの機種変更をして初めて撮影したものです。α7Ⅱでも十分な画を吐き出していましたが、α7RⅡはどうか。その答えは、FD50mmF1.4のクオリティーとベストマッチして明確になりました。

 焦点距離50mmのレンズは、標準レンズに位置付けられます。しかし、実際には35mmくらいの方が使いやすい焦点距離としてコンパクトカメラ(フィルム)で普及しました。ズームレンズでは、その後、28mm始まりも現れました。50mmというと、思ったより被写体がフレームに収まりません。ちょっと望遠っぽいというか、ポートレート撮影に向く感じがします。

 しかし、F1.4という明るいレンズは非常に解像度が高く、精密な描写をしてくれます。優等生レンズの成績は、イメージセンサーがしっかりと証明してくれました。α7RⅡのローパスフィルターレスという仕様も相まって、超解像の世界が映し出されました。


▼0040 新緑の片知渓谷 2/3

LENS:NFD 20mm F2.8  CAMERA:SONY α7RⅡ

 この季節の片知渓谷は、新緑が見頃です。片道2kmの遊歩道に沿って歩けば、片知川の川原に出られます。また、川に掛かる二つの橋からは、岩間を抜ける美しい水流を眺望することができます。

 広角の視野を狙って、NFD 20mm F2.8にレンズ交換。さすがに迫力ある構図がファインダーに飛び込んできます。ただし、四隅が流れます。対角線の中心へ向かって1/3程の四隅が大胆に崩壊。絞りを8以上にすると締まってくる感じですが、今時のレンズ評価では厳しい査定が下ることでしょう。中央部の解像度も、他の単焦点レンズと比較すると劣ります。

 このレンズは小型にまとめられ、フィルターも付けることができます。FDレンズの中では、少し無理をして設計されたレンズなのかもしれません。しかし、20mmという画角は風景撮りには不可欠ですので、上手く使いこなしていきたいと思います。


▼0039 新緑の片知渓谷 1/3

LENS:NFD 28mm F2.8  CAMERA:SONY α7RⅡ

 片知渓谷は、岐阜県美濃市の瓢ヶ岳(標高1,163m)を源流とする片知川の渓谷です。“夫婦滝”など大小多数の滝や、“千畳岩”などの巨岩・奇岩が方々に点在していることで有名ですが、これらの岩石は溶結凝灰岩です。

 さて、今回はNFD 28mm F2.8をマウント。F2.0の陰に隠れてしまいがちな存在ですが、明るい単焦点レンズで、なかなか優秀です。ピクセル等倍で比較すれば、F2.0に解像感などで軍配が上がるかもしれませんが、その辺のAFズームレンズには勝るとも劣っていません。

 広角レンズと言えど、被写体距離3~7mくらいまではシビアなピント合わせが要求されます。それ以上はフォーカスリングの通り無限大で問題なし。新緑の鮮やかな色、水の透明感など、美しく撮影できたと思います。